2007年7月京都南座で幕を開けた「法然と親鸞」公演は、名古屋、大阪、東京の大都市一ヶ月公演を始めとし、全国各地を巡演し、お陰様を持ちまして、245回の公演を重ねてまいりました。
かねてより準備を進めていた、今年11月のアメリカ公演もこの程正式に日程が決まりましたので、ご報告いたします。
このアメリカ公演は、当初「法然と親鸞」のみの予定でしたが、米国内のプロデュースをしてくれるロサンゼルスの(社)日米文化会館(JACCC)とサンフランシスコのカリフォルニア州立大学バークレイ校ザラバホールより、歌舞伎演目を併演できないかという打診があり、調査研究をした結果可能であることが判り、Aプロ「法然と親鸞」、Bプロ「茶壺・鳴神」を上演することにいたしました。
前進座が、アメリカ国内で公演をするのは、勿論初めてのことです。それ自体この公演の意義は大きいのですが、UCバークレイ・ザラバホールで前進座が公演できるというのは、大きな意味を持ちます。
この劇場は世界の超一流しか招聘しません。カーネギーホール、リンカーンセンター、ケネディセンター、ブルックリンアカデミーオブミュージックなどと同様に、選び抜かれた芸術監督が世界中のパフォーマンスの中から厳選し、年間のレパートリーを決めていきます。ちなみに、過去この劇場で上演した日本の団体は、文楽、松竹歌舞伎、鼓童、山海塾だけです。歴史劇「法然と親鸞」前進座歌舞伎「茶壷・鳴神」が同等に評価されたことに、誇りを感じています。
海外公演実行委員会