-どろぼうたちの月の夜-
■2014年12月全国巡演
花のき村はほっこりと美しい小さな村。
どこの家にも鍵などはなく、これまで泥棒など入ったことのないのどかな村。
そこへ4人組がやって来ます。
かしらは本当の泥棒ですが、3人の弟子たちは今までの仕事がいやになって、これから泥棒になろうというのです。
かしらは弟子たちに、忍んで入れそうな家をさがして来るよう言い聞かせ、村の中を調べに行かせます。
1人になってしばらくすると、仔牛をつれた品の良い不思議な男の子がやってきます。男の子は、「これ、あずかっておくれ。」と言って、かわいい仔牛をあずけていきます。人からものを盗んだことはあっても、あずけられるなんて・・・
仔牛はすっかりかしらになついてしまいます。かしらのことを怖がらない村の女の子の相手をしているうちに、かしらは子どもの頃のことを思い出して、つい涙ぐんでしまいます。
そこへ弟子たちが戻ってきて、仔牛がいるのでびっくり。しかし、いつまでたっても男の子は仔牛を取りにきません。かしらは、むしょうに仔牛を男の子に返したくなって、村中を探しまわるのですが、男の子は見つかりません。
そこへ女の子が村役人を連れてきてしまい・・・いつの間にか夜になり、きれいな月明かりの中、奇妙な夜が深まっていくのです。
1913年 | 7月30日 畳屋を営む父 渡辺多蔵、母 りゑの次男として愛知県知多郡半田町(現在の愛知県半田市)岩滑(やなべ)で生まれる。 |
1931年 | 5月 『赤い鳥』に初めて童謡が掲載される(5月号「窓」)。 |
1932年 | 1月 『赤い鳥』1月号に童話「ごん狐」掲載。 |
1938年 | 3月 安城高等女学校(現・安城高校)の教員となる。 |
1941年 |
初の単行本『良寛物語 手毬と鉢の子』(学習社)刊行 |
1942年 | 10月 初の童話集『おぢいさんのランプ』刊行 |
1943年 | 1月 病状悪化(喉頭結核)。2月には安城高等女学校を退職。 |