
遊就館で記念撮影。今日の経験を大切にしたい。長谷川さん(前列右から3番目)、ご案内&解説ありがとうございました!

渡辺さんに敬礼の手ほどきを受ける中馬と柳生 啓介(千田伍長役)。

柳生を中心に軍歌の稽古。そして見守る渡辺さん。ご指導ありがとうございました!

小林さん作成の資料と若き日の吉次郎さん

感慨深く写真に見入る上沢 美咲(八木美喜子役)。
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7月6日
「今日われ生きてあり」準備報告U
栗沢です。 いよいよ動き出した「今日われ生きてあり」 思い起こせば前進座に入座して初めての巡演がこの作品でした。そのときの役は岩井伍長、もう10年経つんですね。
紫野明日香(倉元ゆみ子役)の報告にもありましたように6月29、30日は大変貴重な二日間となりました。そこで! 今回新しく特攻兵としてこの作品に参加する4人に見学学習会の様子と想いを綴ってもらいました。
劇場に足を運んでくださったみなさまに何かを持って帰っていただけるような、そんな芝居を目指して出演者および関係者一同この作品に取り組んでいきたいと思います。
7月も数日が過ぎました。「銃口」班と「かんがえるカエルくん」班は巡演の後半戦です。全国各地のみなさまどうぞよろしくお願いいたします。
【栗沢 学(大石伍長役) 記】
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6月29日、「今日われ生きてあり」の勉強会として靖国神社に行きました。新宿平和委員会会長の長谷川順一氏に案内していただきました。
ここには中国の方やアメリカの方等外国の方も来るのに、遊就館(靖国神社内にある戦時資料館)の大変偏った創りにガク然としました。長谷川氏のしっかりした案内があって非常によかったと思います。出口にある感想ノートに若い方で「戦争美化ばかりで気分が悪くなった」、「国に人が左右され殺し合う事は決してしてはいけない。憲法は変えてはいけない」というものもありこの芝居をやる意義を痛感しました。右も左も関係ない。人としてやってはいけない事はやらない。単純な事のはずです。
【菊池 亮(小松原軍曹役) 記】
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6月30日に「今日われ生きてあり」の学習会が行われ、「映像で見る昭和史」や靖国神社遊就館で上演されている「君にめぐりあいたい」を観ました。戦争当時の国民の状況や政治など「銃口」に出演している事もあって多少知識はあるつもりでしたが、初めて知ることが幾つかあり勉強になりました。今度、特攻兵の役を演じる訳ですが自分がもしその時代に生まれていたら特攻兵になっただろうかと考えもしました。祖国や大事な人のためにたぶんなっていたような様な気がします。僕を含め今の若い世代は戦争の悲惨さを知らない人が大勢います。このビデオを通して改めて戦争はあってはならない物だと感じました。
【坂本敦彦(岩井伍長役) 記】
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皆さんこんにちは、中馬隆宏です。去る6月30日に「今日われ生きてあり」の学習会が行われました。その感想をお伝えしようと思います。今回は戦時中特攻隊として過ごされていた渡辺さんに軍事教錬と劇中にでてくる昔の歌を教えていただきました。軍事教錬は軍人としての立ち居振るまいを(敬礼や気をつけの姿勢など)、歌は「同期の桜」などを教えていただき自分の中で考えている戦時中の雰囲気を多少ですが固めることが出来ました。この学習会で感じた素直な気持ちを大事にして稽古入りに臨んで行こうと思います。皆さんに「今日われ生きてあり」を観て良かったと思っていただける様に頑張りますのでよろしくお願いします!
【中馬隆宏(宇佐美伍長役) 記】
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村田吉次郎先輩がご自身のことを話されている時折、天井を睨むかのように見上げ、数秒言葉を途切らせる、その姿が一番心に残っています。決して皆が皆目をランランとさせて戦争へと突き進んだのではない。軍隊での教育や上官の理不尽な暴力に思考を停止させた。機械のように。こんなことは喋らない方が良いのかもしれない、そうおっしゃっていた戦争体験談を、私たちはお願いして聴かせてもらいました。この責任は大きい。
小林美千枝さんが言葉を選びつつ言った「特攻を格好良いと思っていた。」という言葉、そうかも知れない。特攻兵たちが清らかで若く、その死が哀しいからこそそんな幻想が生まれるのでしょう。彼らをそんな幻想の世界から取り返すことが私たちの仕事かもしれない。
【渡会元之(上原少尉役) 記】 |