祝・南座公演千穐楽
◆中馬(ちゅうまん)の楽屋通信〜1月15日号◆
皆さん、初めまして、お久し振り、こんにちは、こんばんわ、中馬隆宏です。 私はいま南座の楽屋でこの文章を書いています。今回は去年に続いて、私にとって2回目の南座公演ですが、前回の何もわからないアタフタした状態ではなく、年末から先輩方にいろいろ伺った甲斐もあり、いまとなっては多少ですけど余裕を持って舞台に臨めています。
舞台といえば、今回の『髪結新三』での私の役は、幕が開いて間もなく、結納の品を担いで出てくる“加賀屋の若い者”と大詰で六尺棒を持っている“捕手”です。 これから千穐楽まで気を抜かずに!一日一日を大事に!日々精進!
【中馬隆宏 記】
◆杏佳のドキドキ着付け教室◆
南座公演では定着して参りました『着付け教室』。今回のモデルは私杏佳が勤めました。以前は、終演後の舞台でやっておりましたが「もっと近くで見たい!」と言う皆様の御要望にお答えすべく、開演前の楽屋にて行われました。
私が演じる『お菊』は、紫地に白の格子の着付けに昼夜帯を角出し、鬘は潰し島田と典型的な下女の拵え。さて、皆様に喜んで頂けるかしら?と不安でしたが、大変喜んで頂きましてホッとしました。
開演前の拵えの時間は、役者にとって大切な時間ですが、私が女方の眉を引き始めますと手鏡の中に皆様の顔・顔・顔!!大変緊張いたしましたf^_^; が、仕上がった私のメイクを見て皆様が「わぁ〜
!」と…。ホッといたします。衣裳も鬘も私の不安は何処へやら…皆様興味津々。出番になり舞台へ登場致しましても、いつもより温かい視線を感じました(^O^)
兎にも角にもドキドキでしたが、近くで見て頂けて良かったです。舞台は、役者とお客様の双方で創るもの!杏佳と言う役者を身近に感じて頂けたら幸いです。これからも応援して下さい(^O^)/
全国の皆様、もし御希望が有 りましたら御連絡下さい!
【山崎杏佳 記】
そして四国巡演へ!
◆ジャッカルの附打ち奮闘記◆
南座公演が終わると休む間もなく四国巡演に入った『髪結新三』ですが、この四国の旅は僕にとって少しばかり思い入れがあります。なぜなら初めて附打ちを習ったのが『三人吉三巴白浪』の巡演で四国を訪れたときだったからです。あれから三年。由緒ある南座で附打ちとしてデビューし(感激!)、四国巡演へ。
巡演では会場ごとに音の響きが変わるので、日々打ち方を確かめながら打っています。会場条件のせいか、時々、アレ?と思いながら打つこともありますが、会員さんの拍手を聞くとなんとも嬉しい気分になります。
これからも精進して頑張ります!
【中橋耕史(文芸演出部) 記】
注1.「ジャッカル」とは中橋くんのニックネーム。ちなみに彼は昨年の『オバケちゃん』公演で初舞台監督も経験した、文芸演出部若手ホープの一人。
注2.「附打ち」は歌舞伎をご覧になったことのある方には説明不要ですね。舞台の上手(右側)でバタバタ音を出すアレです。 |