千秋楽号
思えば早いもので、二月半ばに稽古入りした私達阿国班も、あっというまに千秋楽を迎える運びと相成りました。東京を旅立って早一月、春と真冬を行ったりきたりしながら、ようやく桜も花開き、いよいよ春らしくなって参りました。こんにちは、石田聡です。
毎度の事ではありますが、終わりが近づくにつれて祭りの後にも似た寂しさがあります。特に今回は、連日の長時間に渡る稽古を乗り越えてきただけに、感慨もひとしお。長かったような短かったような・・・。ふたつの千秋楽を迎えることもまた、そういった思いにさせるのでしょうか。
そう、今回は千秋楽が二回あったんです!ひとつは、中国ブロックの演劇鑑賞会コースの倉敷での千秋楽、そしてもうひとつは、本当におしまいになる宇都宮での千秋楽。
しかし、ひとつの旅が終えただけではすべてはおわらないのです。「遠足は家に帰るまでが遠足」、とよく言いますが、演劇と云う名の旅はまだまだずっと続きます。中国ブロックの皆様、長いコースをありがとうございました! そして宇都宮の皆様、ひとまず見納めとなる阿国一座ですが、お楽しみ頂けたなら幸いです。またおあいできる日を楽しみにしております。
ご案内は笛師の藤太こと石田 聡でした。
【石田 聡 記】 |