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河原崎國太郎の

『紀尾井人形邦楽館』報告

 

 まだ2月だというのに暖かい日が続いていますね。そんな中、人形師の辻村寿三郎さんとの公演が20日、21日の二日間ありました。

 紀尾井人形邦楽館「芦屋道満大内鑑−保名狂乱と葛の葉子別れの段−」と題して、安部晴明の生まれにまつわる物語を寿三郎さんの脚本・演出で構成して、私は清元「保名狂乱」を踊らせていただきました。

  演奏は清元栄吉さんと清栄太夫さんの今売り出し中のお二人。新内は仲三郎さん、お囃子は堅田喜三久さん(お二人とも人間国宝です)と豪華な演奏陣で楽しい二日間でした。

  会場の紀尾井ホールはキャパシティー250名の邦楽専用の会場で、見るほうも演じるほうも大変使いやすい贅沢な会場でした。

 たった3回の公演でしたがいずれも満席で、ご見物の皆様もとても満足していただけたご様子です。私も「保名」は初めて踊らせていただきましたが、途中、人形との絡みもあって不思議な世界を体験することが出来ました。機会があればまたやってみようと思います。

 次の東京公演は五月国立劇場の「奴の小万」です。3、4月と「五人三番叟・鳴神」で九州演鑑の巡演に出るためすでにお稽古が始まっています。35年ぶりの再演とはいえ、ほとんど初演のようなものですのでお稽古も良い緊張感の中進められています。必ず楽しい舞台になりますのでご期待ください。

 

【河原崎國太郎 記
 


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