前進座歌舞伎の傑作、25年ぶりに待望の上演!
進境著しい嵐広也が、本公演で七代目嵐芳三郎を襲名!
瀬川如皐の代表作『切られ与三―与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)―』の書き替え狂言。
その切られる人物の与三郎をお富に置きかえた『切られお富―処女翫浮名横櫛(むすめごのみうきなのよこぐし)―』は、お富を魅力たっぷりに描いて原作をしのぎ、悪婆(あくば)物の典型に数えられています。
そもそもは可憐純情な女性だったお富が、疵だらけになりながらも、夫をけしかけ強請り騙り、果てはその夫を包丁で……。
しかしながらその悪事も、とどのつまりは身を捨てて、愛する与三郎に尽くすため…という一途な恋心が引き起こすドラマの数々。濡れ場、責め場、強請り場、立ち廻り―と見どころいっぱい。
先代河原崎国太郎がお富役で、毎日芸術祭賞を受けたのは1981年。このたびは、25年ぶりの上演となり、当代が初役で挑みます。
また、『女殺油地獄』の与兵衛、『江戸城総攻』の山岡鉄太郎等大役を次々とこなし、NHK『坂の上の雲』への出演など幅広い俳優活動で進境著しい嵐広也が、本公演にて、七代目嵐芳三郎を襲名することと相成りました。
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