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怒る富士

 

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 宝永4(1707)年11月23日(新暦12月16日)、富士山が噴火した。山麓の村々は降砂に埋まり、田畑は壊滅。だが、領主も幕府も救援の手を打たぬのみか、実力者たちは醜い派閥争いにあけくれていた。

富士山噴火の場面


幕府は急遽、関東群代・伊奈半左衛門に被災地代官の兼務を任命した。
ある日、半左衛門の陣屋に佐太郎、ことら4人の若者が訪れた。かれらは命がけで村の惨状を訴え、助けを乞う。「食する物は何もなく、鳥さえもさっていった」という話は半左衛門の胸をえぐった。
彼は被災地へ急行し農民を励ました。「お上は決して民を見捨てはしない……」


村を離れた農民の娘は…

  半左衛門への信頼だけが農民たちの生きる支えとなり、彼もそれにこたえて努力した。だが、幕府の援助は少なく、田畑の復旧作業は進まず、飢えに倒れる者や故郷を捨てる者が相次ぐ。

「公儀には余裕はないのだ!」


五代将軍綱吉が死去、将軍が代わり政治の実権は柳沢吉保から間部越前守に…。幕府の実力者たちは交代しても、誰一人として富士山麓に目をむけようとはしなかった。
半左衛門は己の生命と伊奈家の命運を懸けて、時の政治に敢然と反抗することを決意した。彼の義心に感動した駿府代官・能勢権兵衛は、法を破り幕府の米倉を開くが……。

  そして、宝永山が久しぶりに白煙を噴き上げた――。

 

ラストシーン

 

 

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