五重塔 公演だより
稽古の時からラストシーンで拍手が聞こえてきそうなそんな芝居でした。仏道に終りなし。一日一日、新しい「五重塔」を建てようと工夫を凝らし、芸を磨いてゆく。初日が終り「良い芝居だな」と思ったのが、次の日、また次の日と、さらに良いものへと変わっていく。それを実感出来る芝居でした。始めはただの建物であった宝塔が、出演者全員の宝塔、関係者一同の宝塔、果てはすべてのお客様の心の宝塔へと変化し、素晴らしい「五重塔」を建てる事が出来たと思います。終りは始まりと申します。この「五重塔」の千秋楽を終りとするのではなく、始まりだと思い、より一層、前へ前へと精進して参りたいと思います。
【嶋田 暁人 記】
- 「五重塔公演を終えて」-
はじめまして。研修生の荻野靖世です。
前進座での初舞台で半助女房、芸者、小坊主と三つも役を頂き嬉しかったのと同時に稽古から緊張と不安でいっぱいでした。そして、あっという間に公演がスタート。公演前から先輩方にメイクや着付け、三味線等たくさん教えて頂き、また公演が始まってからもたくさんの方にお力添えを頂きました。そのおかげで初めての事だらけで不安がいっぱいの公演もなんとか無事に終える事が出来ました。今は舞台に立てるように支えて下さったたくさんの方に、そして観に来て下さった多くの方に感謝を伝えたい気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
これを機に自分に出来る事を増やしていきたいです。
【荻野 靖世 記】