浜名実貴(お登勢役)
皆さん、こんにちは。浜名実貴です。いつも前進座を支えていただきまして、本当にありがとうございます。
さて、十月には船山馨原作/ジェームス三木脚本・演出の『お登勢』を、前進座が初めて舞台化致します。
私は、主人公お登勢≠演らせていただくことになりました。淡路島の貧農の娘・お登勢は奉公先の加納家で恋を知り、政争に巻き込まれていきます。幕末の激動の時代に、初恋の人を一途に想い続けながら健気に生きるお登勢の青春を、私も舞台の上で懸命に生きたいと思っております。
ジェームス三木先生の演出は、入座まもない研究生の頃『煙が目にしみる』に出演させていただいたときに経験しました。とにかく楽しく、稽古場でいろいろなことがどんどん変わって行くのが刺激的でした。ですからこの『お登勢』も、どんな舞台になって皆さんの前に登場するのかは、本当にフタを開けてのお楽しみ…といったところです。私も調理されるのを待つ《大根》の心境です。
久々にジェームス三木作品に関われることを、今からとても楽しみにしています。大いに心を燃やして、皆さんに喜んでいただける舞台創りに全力を尽くします。
世の中が大きく変わろうとするとき、人はどんな生き方を選ぶのか…。登場する役々も魅力いっぱいの人物たちです。皆さん、どうぞご期待下さい!
(ともに、前進座友の会会報69号より) |