かいせつ

『白浪五人男』『三人吉三』をはじめ多数の傑作を世に残した歌舞伎の大作者・河竹黙阿弥【文化十三(一八一六)年〜明治二十六(一八九三)年】。その黙阿弥が、明治十二年、維新後の激変する世相を見据えて放った一作が『人間万事金世中』。

 

物語の舞台は開港によって西洋文明の発信地となった横浜。心優しい居候者の林之助(國太郎)に、突然舞い込んだ莫大な遺産金。伯父の勢左衛門(矢之輔)をはじめ、強欲な親類縁者が手のひらを返したように群がり大騒動に!

 

 

原作はイギリスの戯曲、その名も『money 』。舞台を日本へ移した翻案劇の第一号ながら、黙阿弥の手腕が光る見事な出来栄え。明治維新百五十年に、前進座が贈る、文明開化の散切喜劇=Bいつの世も金に翻弄される人の姿を、可笑しみたっぷりに描く、通し上演をお楽しみ下さい。

 

 

通し上演 二幕八場(予定)

 

  一幕目 第一場 横浜境町辺見店先の場
    第二場 同 仙元下裏借家の場
    第三場 同 辺見宅遺言状開きの場
     
  二幕目 第一場 横浜本町恵府新宅の場
    第二場 同 境町辺見店先の場
    第三場 同 波戸場脇海岸の場
    第四場 同 境町辺見店先の場
    第五場 同 恵府林宅婚礼の場

 

 

 


 

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Zenshinza Kabuki
May 2018 National Theater of Japan