『人情噺 文七元結』 見どころ・あらすじ
みどころ
落語でもお馴染み、三遊亭圓朝の人情噺を芝居にした、笑いと涙にあふれた傑作。前進座では、一九四七年の初演いらい、八百回を超えて上演されてきた人気演目です。いじらしい真心に泣き、引っ込められない意地に笑い、いかにも江戸っ子らしい登場人物たちが繰り広げる、心うるおす一幕をお楽しみいただきます。
あらすじ
左官の長兵衛は、腕はいいが遊び好き、バクチと酒にかまけて稼業はほったらかし。 女房お兼との間には喧嘩が絶えません。
娘お久は、そんな不和に心を痛めて、自ら吉原の遊女屋佐野槌に身を売って金を拵えようとします。娘の孝行に打たれた長兵衛は、すっかり目が覚め、懸命に働いて一年のうちに迎えにくると誓い、佐野槌から五十両を借り受けます。
その帰り道、身投げしようとしている若い男文七を助けるのですが……。