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かいせつ・みどころ |
操り三番叟
- 操り人形に扮する愉しいおどり
見えない糸が見えてくる!
- 三番叟とは五穀豊穣を願う舞。数ある〈三番叟もの〉のなかでも、この踊りは操り人形に扮する洒落た趣向と振りの面白さで人気の演目です。翁と千歳による厳そかな舞のあと、長唄の名曲に乗せて、人形遣いが三番叟を操りはじめます。二代目嵐璃珏(二代目芳三郎)が江戸末期(嘉永五年)に初演したとされるゆかりの演目を、当代七代目芳三郎が勤めます。
【配役・スタッフ】
振付 |
花柳徳兵衛 |
指導 |
花柳美香衛 |
舞台進行 |
小野文隆 |
たが屋の金太
- ごほうび目当ての「仇討」芝居が、
思わぬハプニングで本物に?
落語三作に着想を得た世話物喜劇
- 定評ある前進座の〈長屋もの〉に新たに加わる世話物喜劇。長屋の住人たちの可笑しな大騒動!抜群のチームワークで賑やかに笑いを届けます。
【あらすじ】
江戸浅草に近い裏長屋。陽気で人のいい、たが屋の金太母子をはじめ、その日暮しの住人たち。その中に仇を尋ねる鶴・三之丞姉弟もいつの頃からか仲間入り。ある日、大家のおさきが言い出した花見。しかも見物を一番喜ばせた出し物をした者には、ほうびが出るというから、皆は大張りきり。金太が思いついた余興は「仇討ち」。花見客の前で仲間たちと演じはじめた仇討ちだったのだが……あとは見てのお楽しみ!
【配役・スタッフ】
作 |
津上忠 |
改訂・演出 |
小野文隆 |
装置 |
小林 楓 |
照明 |
桜井真澄 |
音楽 |
杵屋勝彦 |
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杵屋佐之義 |
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田中佐幸 |
舞台監督 |
中橋耕史 |
茶 壺
- 茶壺をめぐる攻防を、絶妙なコンビネーションで愉しませるコミカルな舞踊劇
- 田舎者の麻估六は、買い求めた茶の入った壺を背負ったまま、酔ってうたた寝してしまいます。そこへ現れた盗人の熊鷹太郎は、茶壷をわが物にしようと、同じように寝たふりを装います。麻估六が目覚めると、互いに自分の持ち物だと言い争いを始めることになり……。
二人の「連舞(つれまい)」にご注目!
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【配役・スタッフ】
作 |
岡村柿紅 |
振付 |
坂東三津之丞 |
舞台進行 |
小野文隆 |
俊 寛
- 流刑の島に届いた知らせ
夢か真か 絶望か希望か
そして俊寛が選んだ道は……
前進座歌舞伎、随一の代表作
- 近松門左衛門の晩年の作『平家女護島』。その二段目にあたる『俊寛』は、前進座の歌舞伎を代表する演目で、当公演で上演900回を超えます。歌舞伎時代物の様式美と激しいドラマが一体となって胸に迫る一つ作。見せ場が切れ目なく続きます。中村翫右衛門、中村梅之助らが演じ継いできた俊寛を、この度、満を持して藤川矢之輔が演じます。また、河原崎國太郎が成経を、進境著しい若女方の忠村臣弥が千鳥を初役にて勤めます。
【あらすじ】
平清盛の専横に怒りを抑えかねていた俊寛、成経、康頼らは、謀反を理由に捕らえられ、絶海の孤島の流人となった。三年がたったある日、都から平家の船がやって来て、赦免状が届けられる。しかし、俊寛の妻・東屋が清盛に殺されたと知らされて……。
【配役・スタッフ】
作 |
近松門左衛門 |
補綴 |
平田兼三 |
美術 |
鳥居清忠 |
美術補 |
鳥居清光 |
照明 |
寺田義雄 |
進行 |
高木康夫 |
舞台監督 |
中橋耕史 |
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