あらすじ
「ひなっちゃん -樋口一葉日記-」 華やかな歴史の陰で泣く女達を描いた、最初の女性職業作家、樋口一葉。
それを支える家族や友人、先輩、師匠達…。
日記を元に前進座の女優が演じる、明治の庶民群像−−−
「兄さんも、父さんももういないのに、私だけ歌塾になんて…。辞めて私も働くよ」
「夢、捨てるなんて言わないで!内職は、私がするから。姉さんは、小説書いてよ」 樋口なつは、妹くにの紹介で半井桃水に弟子入りするが、売れる小説は書けず、貧しさに悩む。
桃水との悪い噂が流れ、歌塾の中島歌子先生に諭され、断腸の思いで縁を切るなつ。
塾の先輩、田辺竜子の導きで雑誌掲載されたものの、生活の為の小説に思い悩むなつは、小商いで身を立てる決心をして、塾も辞めて転居する。
移り住んだ下谷竜泉寺町は、吉原遊郭の隣。そこで、一葉は新たな文学開眼の時を迎える…。
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