翫右衛門口伝の真髄、梅之助から梅雀へ継承――
前進座は、酔った宗五郎が「殿の理不尽な仕打ちは許せねぇ」と飛び出して行った後の場面を敢えて上演しません。そうすることによって、酔態のアラカルトではなく、宗五郎という男の内面的なドラマを、見事に表現した舞台となっています。
何とか妹の死を穏やかに納得しようとする、だがどうしても納得できない…。物分りのよい男が、酔いの中から、怒りの対象を見据え始め、そこに向かってがむしゃらに立ち上がる―。
梅之助が翫右衛門から受け継いだ“宗五郎”を、いよいよ梅雀が継承!脇をかためる役々も新配役にて、勤めさせていただきます。ご期待下さい。
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