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みどころ・制作意図

前進座ではこれまで、韓国に触れた作品には、三浦綾子原作の「銃口」(2003年初演)、弁護士布施辰治の生涯を描いた「生くべくんば 死すべくんば」(2007年初演)があります。

これらは戦中の日本を描いた作品でしたが、今回は日本が侵略をした国、韓国を舞台とし、韓国の家族の視点から戦争を描いていきます。これは劇界でも大変意義のあることと、自負と責任を感じています。

原作者は在米韓国人二世のリンダ・スー・パークさん。彼女が幼少の頃から聞いてきた母親の体験を元に創作したのが今作品です。リンダさんの作品は日本語に翻訳されたものはまだ少なく、舞台化は今回の「木槿の咲く庭」が初めてとなります。

アメリカでは主に児童文学を書かれており、2001年にはその年の児童書の最高作を選ぶニューベリー賞を受賞、本作では児童書の平和賞であるジェーン・アダムス賞他17の賞や候補作に選ばれています。

物語は児童書を書かれている作家らしく、二人の兄妹が主人公です。どんな苦境の中にいても常に、楽しみをみつけ、希望を失わない子どもの目線は戦争を題材にしながらも躍動感にあふれ、温かさに満ちています。暗い時代を超え、解放されたとき彼らが望んだものとは―。

韓流ブームではあっても知らないことの多い隣国、韓国。

韓国に興味のある方も、この時代を知らない世代にも是非見ていただきたい作品です。