◇おしまいに揚幕をご紹介いたしとう存じます。
前進座文芸演出部から鈴木幹二が相勤めましてございます。
揚幕とは花道の出入口に張ってあります幕をしやりんと開けておりますあれでございます。
彼は舞台仕込の時には定式幕を吊るのが担当でございます。歌舞伎演目の巡演で仮設の定式幕を吊る劇団はわたくしども前進座だけでございます。その前進座で唯一“チルホール(手動式ワイヤーロープウィンチ)”にて定式幕をどこの会館でも吊れる漢が鈴木幹二でございます。名実ともに前進座一、ひいては日本一、ということは世界一の定式幕吊り職人でございます(ぎねすぶっく担当の方はごれんらくを)。
とれーどまーくは頭に巻いたたおるでございます。黒衣に野球帽という時代もございました。巡演めんばあは「え?」と思うのですが、「まあ、いいかあ」と思わせる和みきやらでございます。幕間には花道に登場し雪布を張っておりますので、そっと新しいたおるをお渡しいただけますと、びーとたけしに似た顔で「めりいくりすます、みすたあろれんす」と微笑んでくれることでしょう(今一番言わせたい言葉でございます。ふと、よく考えてみましたら、二ちゃんねるのぎこネコにも似ております)。
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北九州は小倉にございます松本清張記念館にて鈴木幹二脚色書下ろしの朗読会を催しております。
前回は中村梅雀、浜名実貴も参加致しました。お近くの方は是非、ご来場ください。