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前進座創立七十五周年記念公演
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「月日は百代の過客にして行き交う年もみな旅人なり。」とノタマワったのは、松尾くん。
イタの上に生涯を浮かべ、馬の皮かぶりて老いを迎うる者も日々旅にして旅を住処とす。 

移動日の今日は、郡山を発って盛岡まで五時間弱の旅路。おなじみ佐藤さんのバスも超満員。


今回リニューアルの首都圏交通バス。本日の乗員46名。

高村智恵子のふるさと二本松、一昨日の公演地 福島市 を横目に、バスは宮城県へ。最初のトイレ休憩は、菅生(すごう)。


安達太良。「ほんとの空」も今日は曇天

東北の初日を迎えた杜の都仙台を過ぎ、名勝松島のはるか内陸を東北自動車道はひた走る。よって松島の句なし。
平泉中尊寺PAを過ぎると、右手に義経終焉の地、衣川の標識。
前進座舞台『牛若丸』には少年時代の、『新平家物語』『平家女護島』には青年義経が登場しました。

ここからは芭蕉さんの奥の細道を離れてひたすら北へ。衣川から食事休憩の前沢SAまではすぐでした。

前沢SAのウサギに餌をやるサムライブルーの小佐川さん。

前沢からは目的地までノンストップ。
『水沢の一夜』にも登場する胆沢川を越えてやがて花巻。
花巻は宮澤賢治のふるさと。奥州ならぬ欧州公演をした『風から聞いた話』(どんぐりと山猫・鹿踊りのはじまり)『セロ弾きのゴーシュ』『よだかの星』故如月小春さんの傑作『月夜のサンタマリア』『ホモイの涙』など、前進座でも沢山の賢治ワールドを舞台にかけて来ました。
ハーナヌキヤから目的地モーリオは、もう目と鼻。  


盛岡まであと一息。
ヤドセキ(宿責)上滝くんから明日の出発などについて発表が 。
「お〜い、聞こえないよ」と里昇さん(右手前)。

バスの運転手の佐藤さんは、みんなを降ろすと東京にトンボ帰り。公演班も、来週の今日あたりは、もう九州福岡。その道の記はまた改めて。

【松涛喜八郎 記】